親が高齢になってきていちばん心配なのが
これから先、老後の生活をどうするかですよね。
年齢的に足腰が弱ってきて転倒が心配だったり
認知が進んできたご両親をお持ちの方は
そろそろ老人ホームの入居を検討をしているのではないでしょうか?
自宅で同居できれば安心なのですが
なかなかそう簡単にはいきません。
老人ホーム選びに失敗してしまうと親御さんも自分自身もとても苦痛な思いをします。
そこで元ケアマネージャーが
失敗しない老人ホームの選び方のポイントをいくつかご紹介していきます。
目次
この記事を読んでいただく前に
私はケアマネージャーとして有料老人ホームやグループホームなどの施設に約8年以上勤務してきた経験があります。
その中でも「こんな施設にだけは親を絶対に入居させたくない!」と思った施設がありました。
老人ホーム選びに失敗すると毎日親の事が心配でたまらなくなり不安な気持ちになります。
そんな入居者のご家族も実際に見てきました。
老人ホームは一旦入居してしまうと金銭的にも精神的にも住み替えをするのが大変です。
そこで
老人ホームを選ぶ際に失敗しないために
私が知っている限りの老人ホーム情報をご提供させていただきますので
参考にしていただけたら幸いです。
老人ホームは第二の我が家です!
老人ホームは第二の我が家でもありますが終の棲家でもあります。
老人ホームへ入居したあとに施設長やケアマネと意向が合わなかったり
スタッフの対応が悪かったりした場合、稀に施設の転居を希望されるご家族もいます。
ただひとつわかっていただきたいのが高齢者や認知症患者にとって環境を変えるということは
精神的負担がとても大きいということです。
そのためにもできれば最初から後悔しないようにしっかり安心できる施設を選んで欲しいと思います。
老人ホームを選ぶ際に失敗しないポイント
ご両親を老人ホームに入居させることを検討しているのであれば
まずは情報収集を念入りにしていただきたいと思います。
本人の性格なども考慮してどんなケアを希望するのか何を優先するのか、
などしっかりとご家族で話し合い優先順位を決めておくとスムーズに行きます。
介護・医療に対するケアが充実している施設を選ぶ
今ではペット可だったり天然温泉があったりホテル並みの有料老人ホームがたくさん増えてきました。
それはそれでいいと思うのですが、いちばん重視して欲しいのはやはり介護・医療に対するケアをしている施設かどうかということです。
今は元気な高齢者でも転倒や病気がきっかけでいつ要介護者になるかわかりません。
最期まで住むということを前提に施設選びをしないと、いざ要介護になった場合また新に転居先を探さなければいけなくなります。
医療ケアを受けている入居者がいるかどうか、
医療や介護の対応がきちんとできているかどうかもポイントにしてください。
資料やパンフレットを取り寄せて情報収集・比較する
老人ホームに入居を決める際には実際にかかる費用やケアの内容、介護サービス、その施設の売りなどをできるだけ詳しくリサーチすることがあとあと後悔しないポイントにもなってきます。
でも初めての介護施設探しは何から始めていいのか分からず不安も大きいですよね。
そこでまずはパンフレットを取り寄せて住みたい地域にある介護施設から絞っていき比較することをおすすめします。
首都圏の全6000件以上の有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅へのご入居をサポートしているキラケア老人ホーム
は登録後1週間の即入居も可能です。
納得できる施設が見つかるまで見学予約から空室確認、施設の評判や失敗しない老人ホーム選びのポイントなど、全て無料で相談にのってくれるので心強いですね。
親御さんが入院中で退院までに即施設を探さなければならない時には
とても助かります。
【元ケアマネ―シャーが暴露】こんな老人ホームに親を入居させるな!
元ケアマネからのアドバイスですが施設に見学に行った際に是非見て欲しいポイントが6つほどあります。
こんな介護施設には自分の親はぜったい入れたくないと思うポイントをまとめています。
見落としがちな部分もあるので是非参考にされてください。
通路に物や車椅子などが無造作に置かれている施設はだらしない施設です。
物につまづいて転倒しやすい高齢者に対しての配慮がありません。
そんな施設はケアもおろそかになりがち。
尿臭や便臭が強い施設は換気をおろそかにしていたり、オムツの処分をこまめにしていない施設が多いです。
オムツ交換の際、介護スタッフが手でオムツをゴミ箱まで運んでいるような雑な施設は衛生管理もできていません。
オムツカートを使用しているか、職員はきちんと手袋を使用しているか、排便の際に清拭タオルを使用しているかどうかなど細かいですが衛生面はとても大切なことなので必ずチェックしてください。
介護スタッフは施設内で検食をしています。
だからいえることなのですが栄養面も工夫していてとても美味しい施設とあからさまに冷凍食品を提供している施設があります。
味付けが極端に濃かったりして味見もロクにしていないような食事を提供する施設もあります。
朝・昼・夕の食事内容もできればチェックしてください。
施設見学の際に事前に伝えれば試食することができます。
常にスタッフがバタバタしているような施設やフロアに見守りが1人しかいない施設などは人員不足の可能性があります。
人員不足になると現状としてケアも対応も丁寧にすることができません。
入浴も裸の状態で順番待ちさせられたり、トイレ誘導も後回しにされたりといったこともあります。
ワンフロアに30名~50名ほど入居者がいる大型有料老人ホームがあります。
人数が多いから寂しくないという理由で入居してこられる方も多くいらっしゃいます。
大きい施設はそれなりにスタッフも揃っていますが入居者が多いだけにどうしても要介護度の高い人のケアでいっぱいいっぱいになりがちです。
その為、レクリエーションも毎日できなかったり介護度が低い入居者には手厚いケアが期待できない施設も多々あります。
見学に行った際に施設長はもちろんのことスタッフがイライラした表情をしていないか、笑顔で挨拶ができるかというのは大前提です。
入居者の表情が曇っていないかどうかも是非見て欲しいポイントです。
入居者の口元に食べかすがついたままになっていたり、襟元から肌着がはみ出していたりして整容がきちんとされていない施設は気づきもないスタッフが多いということ。
施設長も現場を見ておらずスタッフの教育、管理がロクにできていない施設でもあるということです。
運営会社は大切です!
最近では介護事業とはまったく関係がない外食産業や鉄道、不動産会社、建設業界などの異業種が続々と参入してきています。
大手株式会社もあれば小規模な会社もあり、中には事業失敗で倒産してしまう介護施設もあります。
介護とは関係がない他業種の会社が経営している有料老人ホームは中には運営部自体が介護のことを把握していない会社もあり利益だけを考えている会社もあるので母体をきちんと把握することも重要です。
母体が病院や医療法人の介護施設は病院との協力と連携、緊急入院の際には優先してくれるという面でとても安心できるのがメリットです。
体験入居は必ずしてみて
失敗しない老人ホーム選びのポイントは見学しただけでは分からないので必ず体験入居をしてみてください。
できれば最低でも一週間は体験入居したほうが親御さんやスタッフの様子が詳しくわかると思います。
まとめ
実際にどの老人ホームにするかどうかは最初に見学に行ったときに感じた第一印象が大切です。
なんとなく暗い雰囲気だったり、なんとなく施設長と合わないと感じたら決めない方が無難です。
パンフレットでは内観やサービスなど良い面ばかりがアピールされています。
優良な老人ホームを選びたいのであれば是非細かいところまでチェックしてほしいと思います。
そしてスタッフの質はいちばん大切なポイントになってきます。
見学や体験入居した際にスタッフが入居者に対してどんな対応をしているか、スタッフ同士の雰囲気が良好かどうかも観察してください。
スタッフ同士の雰囲気が悪い施設は連携ができていないことが多いので要注意です。
体験入居の際にはスタッフに質問をしてきちんと答えられるかどうか、どれだけ入居者のことを把握できているかも大切なポイントになってきますので是非積極的に質問をしてみてください。
親御さんもご家族も
最期は「ここに来てよかった」と思えるような老人ホームに出会うことができれば幸いです。
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